金属製品を綺麗に保つ必須条件?リン酸処理のメリットや注意点を学ぼう!


皮膜を作って傷や汚れを防ぐリン酸処理

金属製品はそのまま放置すると空気中の酸素と結びついてサビが発生します。サビは金属が腐食した状態であり、耐久性が著しく低下する原因でもあるので速やかに除去しなければいけません。サビは金属製品に傷が生じているとその部分から生じやすいため、サビ防止のためには傷が付かないようにすることが重要と言えます。金属製品はどんなに丁寧な扱いでも微小な傷が付くのは避けられないことから、予め皮膜で全体を覆うのが傷を防ぐ効果的な方法になります。リン酸処理は強酸性の薬剤を金属製品に塗布し、化学反応で皮膜を形成させる処理法です。金属製品の表面がわずかに溶解し、それによって生じた皮膜が傷の発生を防ぎます。また、汚れが付着しても簡単に拭き取ることが可能です。

使用する薬剤は劇薬なので注意が必要

リン酸処理は金属製品をサビから守るだけではなく、艶ができるメリットもあります。見栄えを良くするのに効果的ですが、リン酸処理用の薬剤は強酸性の劇薬なので取り扱いには細心の注意が必要です。肌に触れると火傷を負うおそれがあるので、手袋やエプロンなどの保護具は欠かせません。また、金属製品との化学反応で発生する蒸気は有害なので作業中の換気も必要になります。作業後に残った廃液もそのまま捨てることはできません。土壌汚染を引き起こすので薬剤ごとに決められた方法で処理することになります。リン酸処理は金属製品を美しく仕上げるのに効果的な一方で、危険な薬剤を扱う作業であることを把握することが重要です。

リン酸処理というのは、亜鉛などの金属の表面に金属塩のマイクロメートルオーダーの薄い皮膜を生成する化成処理のことです。

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